オンラインセミナー:選考時の差別化と有効母集団形成

皆さま、こんにちは。マーケティング担当の島村です。
鍋が美味しい季節ですね。皆さまは何鍋がお好きですか?私の好きな鍋は水炊きです。

 

さて、先日12月11日(金)に、「選考時の差別化と有効母集団形成」と題した採用セミナーを開催しました。

 

様々な外的要因によって、昨今の新卒採用市場はかつてない大きな変革期を迎えています。今回は全3回にテーマを分けて、これからの22-23採用における学生の動向や変化するマーケットのポイントに触れながら、今後ますますトレンドになっていくであろう各種採用施策をご紹介しました。

 

第2回目のテーマは「選考時の差別化と有効母集団形成」です。

 

採用のオンライン化により今までリアルで出会えていなかった学生との接点が増えているなか、多くの企業で浮き彫りになってきた課題は「他社との差別化」と「有効母集団形成」です。そこで今回はオンラインでも効率よく自社のターゲット学生を集客し、魅力付けを行っていくためのポイントと有効施策をお伝えしました。

 


スピーカー:白岩 大
株式会社揚羽
プロデューサー/リクルーティング事業部マネージャー

 

講演内容
・21卒採用の振り返り
・ターゲット学生のみを集客する「有効母集団形成」
・選考中でも志望動機を上げ続ける「選考時の差別化」

 

21採用の振り返りで企業側の悩みとして挙がったのは以下3点でした。
・採用予算縮小に伴い、費用対効果が求められている
・自業界を見ていない学生との接点が持ちづらい
・オンライン上で学生に魅力を伝える施策を新たに用意しなくてはいけない

費用対効果の高い採用活動を実現するためピンポイントに母集団形成をし、刺しにいく動機形成が求められる結果となりました。

 

一方、学生側の悩みとしては以下が挙がりました。
・”素”を感じにくく、感覚を頼りに企業を選びにくく、内定への納得感が減少
・オンライン接触になり接点量も情報量も減り、理解不足
・就活初期から志望業界は絞り気味だが、就活への不安からエントリー数が増えてしまっている

学生一人あたりのエントリー社数が増加傾向にあるため、スクリーニング工数増加、フォロー工数増加、辞退率増加が予想されます。

 

今までのやり方を続けていくと母集団は増え、内定出しも増える一方で、辞退者も増えてしまうため、結果工数が増えてしまう「負のサイクル」ができる可能性が高いとのことでした。

 

 

このようなサイクルにしないために、22・23卒採用のポイントとなるのは、One to One採用の実現です。One to One採用とは、オンラインとオフラインを使いこなしターゲット学生のみを集客し、ターゲット学生のみを厚くフォローすることで、高い歩留まりを実現することです。One to One採用を実現するためには、ターゲット学生のみを集客する「有効母集団形成」と、選考中でも志望度を上げ続ける「選考時の差別化」が重要とのことでした。

 

 

まずはターゲット学生のみを集客する「有効母集団形成」についてです。

有効母集団形成のポイントは3つ。
・ターゲット像を具体的に描く「ターゲティング」
・ターゲットに刺さり、非ターゲットに刺さらない「メッセージング」
・出現率が高い場所で出会う「マーケティング」

特に重要なのは、具体性を高めたターゲティングとのこと。今回は弊社のやり方を事例としてご紹介させていただきました。

 

弊社では大きく5つのステップでターゲット像を明確化しました。
①現場・経営層を巻き込み意見を聞く
②MVVと経営戦略や人事戦略も踏まえて検討
③人材要件を精緻な言葉で表す
④活躍する社員に当てはまるか検証
⑤ペルソナ像の設定とリクルーターの配置

 

ターゲット像の描き方を詳しく知りたい方はこちらから!
求める人物像の定義の仕方

 

次に「メッセージング」では、設定したターゲット像から競合となる企業を定義し、”3C”のフレームを使って魅力の自社の競争優位性を把握します。自社の魅力要素については、”5軸”で分類すると整理しやすくなります。

 

他社と差別化された自社の魅力を訴求する方法が知りたい方はこちら!
3Cと5軸の分析

 

最後のマーケティングでは、ターゲット学生がどのような就活をしているのか、早期段階で何が伝わればエントリーしてくれるかをイメージします。母集団形成フェーズでは「認知」「興味」が肝になるとのことでした。5軸×AISASで整理すると、より効果的な施策が考えやすくなります。

 

 

また、選考時の差別化で重要なのは大きく3点です。
①選考ワークでの差別化
②コンテンツによる差別化
③口コミでの差別化

 

ここでは、「選考ワークの強化」と「社員・内定者の意識強化」がポイントになるとのことでした。まずは「選考ワークでの差別化」。フィードバックや気付きをもらえた会社への志望度は向上するということで、「選ぶ選考」から「動機付ける選考」へ変化していることが分かります。さらに、成長実感と満足度は大きく相関しており、講義型だけでは満足度は減少するというデータが出ています。選考中の見極めと魅力付けを両立するために、成長実感の提供と社員との接点をもたせることが重要だと分かりました。

 

 

次に「コンテンツの差別化」では、オンライン上で伝わりづらい「仕事の魅力」、「報酬・スキル・環境の魅力」、「人・社風の魅力」を訴求することが重要とのことでした。

 

 

最後に「口コミでの差別化」では、就活生の信頼する情報源はリアルな情報を得られるものということで、内定者と社員に対するインナーブランディング強化が効果的とのことでした。

 

 

以上、12月11日開催オンラインセミナー~選考時の差別化と有効母集団形成~のセミナーレポートでした。

 

選考時の差別化として効果的に使用されているコンテンツの実際の事例等を知りたい方は、ぜひ下記よりご相談ください。

 

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