葉隠(はがくれ)

「武士道とは死ぬことと見つけたり」という言葉が有名な、江戸時代に書かれた本。

この言葉があまりに有名なため、
武士道とは、暗に死ぬことや自己犠牲を奨励するものと誤解されがちだが、
違う。

人として、組織人としてどう生きるべきか、の指南書だという印象を受けた。

現代に生きるわれわれにも、十分に参考になるし、また、マネジメントは、江戸時代と何も変わっていないことを発見し、少し驚いた。

考えてみれば、まだその時代から400年そこそこしかたっていない。

長い人類の歴史から見れば、変わっていないのは当たり前。

また、その一節に、
「死に物狂いになっている武士なら、ただの一人でも、
数十人が寄ってたかろうとしても、この一人を倒すことは難しい。
武士道とは、死に物狂いそのもの」
という言葉がある。

現代では死に物狂いになる機会は少ない。
しかし、ちょっとしたチャンスに、諦めずに、集中できるかどうかが
勝負の分かれ目になっていることは間違いない。

営業でも、クリエイティブでも。

そこでこだわれるかが、長年の間に、大きな差となるのだ。