島根県の石見銀山にある、
群言堂というアパレルの会社をご存知でしょうか?

https://www.gungendo.co.jp/
  長い歴史の中で紡がれてきた日本の技術。
  工業化が進む中で、効率性が優先され、
  非効率な古き良き技術は、
      ずいぶんと少なくなってきました。
  非効率でも価値がある、
  非効率でしか出来ない大切な技術を残したい。
  その技術で生まれた素材を使って
  これからの「暮らしの服」をつくりたい。
そんな考えを大事にされている会社です。

その会社の社長さんである松場富美さんが、
石見銀山の古民家を再生して、
「他郷阿部家」という旅館を営んでいらっしゃいます。

この旅館に宿泊し、松場さんと食事をしながら、
いろいろとお話を伺いました。
5時間以上お話をしたでしょうか。
松場さんの魅力に酔いしれることになりました。

含蓄のある言葉が多かったので、
前後は削除し、名言を切り貼りいたします。
「草の種はたとえ落ちたところが岩の上だったとしても
根を下ろさなければならない。」
「木綿は、やさしく身をまとい、最後は浄布となってその一生を終える。
人の一生もそうありたい。」
「永遠を生きるつもりで夢を描け、今日死ぬつもりで一生懸命生きろ。」
「海の美しさ、広さ、深さは、異質な川をたくさん飲み込んでいるから。」
「夫婦は見つめあって生きるのではなく、
同じ方向を向いて生きなければならない。」
「そんなもんで良いかというものに囲まれてると、
そんなもんで良いかという人生になる。」
松場さんのおっしゃることを一生懸命メモしました。
普段ずっと都会で忙しい生活を送っていると、
こういった根源的な哲学ともいうべき言葉に触れることは多くありません。

人間は、たまにはこういう言葉を聞いて、
自分の人生を見つめなおすことが本当に本当に大事なのだ。
と心から感じた時間でした。
お時間がありましたら、
ぜひ石見銀山まで足をのばされると良いと思います。