孔子の言葉で、「口先が巧みで、角のない表情をするものに、誠実な人間はほとんどない」という意味。

商売柄、プロデューサーやディレクターが、言葉巧みに素晴らしい企画を語り、
そのくせちっとも偉そうにせず、ニコニコしながらジョークを飛ばす。
揚羽にとっては、「巧言」は武器。「令色」は潤滑油の役割を果たす。

「巧言令色」は、政治家や芸能人、先生、広告・マスコミ界で働く方々には特に必要な要素。
しかし、振り返るに、上記職業は、自然とその人の周りに人が集まり、チヤホヤされ、気が緩むと、勘違いして驕りに陥りやすい職業だということに気付く。

孔子はきっとそのことを諌めたのだろう。

我々も広告を仕事にしている以上、巧言令色でありながら、「仁」を追及することが必要。
揚羽は仕事をしながらにしてその修業を積む場でもある。

孔子が「ほとんどいない」と言う、両立した人を目指さねば。

言葉で人を動かす天才の孔子もまた、
「巧言」の人であったのは間違いないのだから。