先日、
社名を聞けば誰でも知っている有名な制作会社を経営する先輩方と食事をする機会があり、
社員教育の話になった時、
「だいたい、未熟なクリエイター、ハンパなクリエイターは、
 『お客は(俺のこの素晴らしいアイデアを)全然分かってない』と言う。
 そうじゃなくて、そいつが全然分かってないんだよ。
 お客様を取り巻く環境、マーケット内での需給バランスなんかを考えてお客さん
 は決めている。
 そういう視点に立てない奴が多いよね。」
と漏らしていた。
もう一人の社長は、
「でも、それはクリエイターにとっては当然の心理で、若いうちはそうであっていい。
 それを経て一人前になってくれればいい。
 だけど、なかなか高い視点に立てるようになる人は少ないねえ。」
と。
それを聞いていて、「やっぱり揚羽は業界の中では異色な会社だ。」と思いました。
私は、社員が「お客が全然分かってない。」と言うことを聞いたことがないのです。
企画が通らないこと、制作途中のクリエイティブにオッケーが出ないことはあります。
ただ、その時に社員がお客様のせいにすることはなく、
全て自分たちの責任だと捉えて、善後策を協議しています。
この違いはなんだろう。と考えました。
理由は二つ。
一つは、「全ての責任は自分」という文化。
お客様が動かなかったら、動かせなかった自分が未熟。
企画が通らなかったら、企画力が無い。もしくは、状況を把握していなかった自分の責任。
だから、次、より向上するためにはどうすればいいかを考える。
二つ目は、「顧客のことを徹底的に知る」ことを良しとするスタイル。
お客様から評価いただくポイントはいくつかありますが、一番多いのが、
「うちのことをこんなに理解してくれる会社は今までいなかった。」という言葉。
他の制作会社は、‘お客様を知る’ということよりも、
‘面白いアイデアを考える’ことを重視する傾向があります。
揚羽は疑問点を徹底的に洗い出し、お客様とコミュニケーションを密に取ります。
その上で、課題を解決するためのアイデアを考えるので、上記のような評価をい
ただくことが多いのです。
これからも、制作業界の中で異色な存在として、
今までの制作会社とは違った成功のスタイルを作って行きたいと思います。
ご指導よろしくお願いいたします。