はじめに

みなさんこんにちは。制作部でWebディレクターをしているオオシマです。
今回は、採用サイト制作に関わる記事の第二弾になります!

 

前の記事(採用サイトの制作のポイントと流れを徹底解説! ~前編~)では、
・採用活動における採用サイトの重要性・立ち位置
・採用サイトの種類
・採用サイト制作のメリット
という内容で解説させていただきました。

 

今回の記事では、採用サイトを初めて制作しようと思っている、採用サイトのリニューアルを検討しているがどのように進めたら良いのかわからない…という担当者の方に向けて、新卒採用サイトを作る際のポイントと、その具体的な制作手順をできるだけ詳細に解説していきます!

採用サイト制作のポイントと流れ

ターゲット設定

採用サイトを制作するにあたって、まずターゲット設定が重要になります。どんな人材を獲得してどのように活躍していってほしいのかなど、企業の経営計画などを基に採用戦略に落とし込み、社員になってほしい人材ターゲットを設定します。

採用サイト制作のポイントと流れ

「リーダーシップがある」「コミュニケーション能力が高い」といったありきたりで抽象的なターゲット設定だけではなく、学生を志向タイプに分類し、企業のどのような部分に魅力を感じているのか、どのような活躍を望んでいるのかなどがわかるようなターゲット像を詳細に設定していく必要があります。

ターゲット設定に関連するダウンロード資料はこちら(求める人物像の定義の仕方)

自社の魅力分析、整理

さらに、自社と競合企業の分析を実施。他社にはない自社の強みや特徴を抽出します。企業の魅力要素を列挙したうえで、業界の魅力や個社の魅力、人の魅力などカテゴリに分類して、自社の独自性、強みとなる部分を整理していきます。そのうえで、先に設定したターゲットに響く魅力部分はどこになるのかを分析し、訴求点として抽出します。

 

下記は揚羽の過去の魅力整理の図です。このような形で、「業界の魅力」「個社の魅力」「仕事の魅力」「キャリアの魅力」「人・社風の魅力」という5つの軸で魅力を整理していきます。

採用サイト制作のポイントと流れ

自社の魅力分析に関連するダウンロード資料はこちら(3Cと5軸の分析)

コンセプト策定

ターゲット設定と企業の魅力整理を実施したら、そのターゲットに向けて自社の魅力を伝えるための採用コンセプトワードを開発します。設定したターゲットに共感してもらい、魅力を感じてもらえるような採用コンセプトワードを開発することで、採用サイトのコンテンツやデザインに伝えたいことを落とし込みやすくなり、より企業の魅力を効果的に伝えていくことが可能になります。
コンセプト策定に関連する記事はこちら(採用ブランディングを成功へ導くプロセスと事例紹介)

コンテンツ検討

採用コンセプトが決定したら、次はターゲットとなる学生や求職者に「どのように」魅力を伝えていくか、ということを考えていくフェーズに入ります。ここでは整理した自社の魅力を、ターゲットに効果的に伝えていくためのコンテンツ企画を考えます。

 

採用サイトでよくあるコンテンツとしては、以下のようなものがありますが、こうしたコンテンツ案をベースにしつつ、どのようにオリジナリティを出していくかという視点で考えられると、競合他社と差別化したコンテンツ展開ができるようになります。その際は、策定した採用コンセプトも踏まえながら表現を考えていきましょう。また、競合他社のサイトにどんなコンテンツが掲載されているかという競合サイトリサーチも忘れずに行うことが重要です。

 

・企業紹介
・理念紹介
・社長メッセージ
・社員紹介
・座談会、対談
・福利厚生紹介
・研修制度紹介
・人事メッセージ
・よくある質問
・募集要項
など

サイト設計

サイトに掲載するコンテンツ案を考えたら、今度はそれをサイトマップ形式にまとめていきます。ターゲットが理解しやすいカテゴライズにコンテンツをまとめ、できるだけシンプルでわかりやすく作っていくことが重要です。どこにどんな情報があるのかすぐに理解できるようなサイトマップ構造を心がけましょう。

 

サイトマップを確定させたら各ページの構成を考えます。主に「ワイヤーフレーム」と言われる要素の設計図を作成して、ページ内情報の精査を行います。ボタンの名称やナビゲーションの設計など、サイトのUIを意識しながら作成していきます。このワイヤーをもとに、その後はデザイン制作に移っていきます。

取材・撮影

デザインの前に、サイトに掲載する写真などについて検討します。ここで素材サイトの素材などを使いすぎると学生や求職者にリアリティを感じてもらうことが難しくなるので、できるだけオリジナルで撮影したものを使っていきましょう。

 

社員紹介では、社員の方の雰囲気や仕事内容のイメージをしやすくするためにポートレート写真や仕事シーンの写真を撮影していきます。また、オフィス写真をはじめとするさまざまな素材もあわせて撮影しておきましょう。それによって、サイト内にリアルな写真を散りばめていくことができるので、よりオリジナリティのある採用サイトを制作することが可能になります。

 

また、サイトに掲載する文章も重要です。例えば社員紹介の文章では、仕事内容を抽象的に表現するだけでは仕事の魅力は伝わりません。できるだけ具体的なエピソードを交えた原稿を作成することで、より魅力的で伝わりやすい文章になります。

 

採用サイトで動画を掲載することも非常に有効です。社員や社内の雰囲気が伝わる動画を撮影してデザインやコンテンツとして組み込んでいくことで、文章や写真では伝わらない温度感を伝えることも可能です。

 

オリジナルの撮影写真、質の高いライティング原稿などを用意できるかどうかでサイトのクオリティは大きく変わってきますので、コンテンツ素材の制作にも力を入れていきたいところです。

デザイン

サイトの構成を決定し、素材もそろってきたらデザイン制作を行います。前述した採用コンセプトワードをベースにしつつ、ターゲットに刺さる表現は何なのかを考えていきます。写真を使ったデザイン、イラストを使ったデザイン、人をメインに押し出したデザインなど、ターゲットに応じて考えていきます。

 

最近はスマートフォンでサイトを閲覧する学生が半数を占めることが多く、スマホ対応も必須です。スマホでの使いやすさを意識した「スマホファースト」なレイアウトも意識しながらデザインを進めていきます。

コーディング

デザインが完了したら、決定したデザインをWebで見られるようにコーディングを行います。近年のサイトは、動的な演出を用いたサイトが非常に増えていますが、ただ激しく動きを実装したサイトが優れているわけではないので、目的やターゲットを踏まえて動きも検討していく必要があります。あくまでコンテンツが主役なので、魅力がより伝わるための演出、ということを忘れずに実装を検討しましょう。

 

また、最近では自社の担当者が自分で採用情報などを更新できるようにCMSというシステムを導入する企業も徐々に増えていますが、導入コストと更新頻度を考えて慎重に決定しましょう。

 

コーディング後はブラウザチェックや文字校正を行い、バグや誤植をクリアしたら、サーバーにサイトをアップして公開になります。

採用サイト運用(改善)について

苦労して公開した採用サイト、公開して終わりになっていないでしょうか? これでは非常にもったいないと思いますので、公開後の運用もしっかり考えましょう。

 

例えば、Google Analyticsを用いてページの閲覧数や遷移などを見てコンテンツのブラッシュアップを行ったり、求職者や内定者などにアンケートをとって率直な意見を集め、それを採用サイトに落とし込んでいくのも重要です。ターゲットの特性は年単位で変化していきますので、サイトは放置せず、できるだけユーザーの声に耳を傾けるのも重要です。更新頻度としては、年単位で少しずつブラッシュアップしていくのがオススメです。

まとめ

以上、今回の記事では採用サイト制作の流れをできるだけ具体的に解説してみました。

いかがでしょう?制作に向けた具体的なイメージはできたでしょうか?

 

採用サイトのリニューアルは、古くなったのでデザインを刷新するだけ、となってしまうことも少なくありません。せっかくコストをかけて採用サイトをリニューアルするのであれば、改めて自社の魅力を整理したうえでしっかりとターゲットを設定し、魅力を感じてもらうためのコンテンツ、デザインを作り込んでいきましょう。

 

揚羽では、サイトのデザインだけでなく、ターゲット・魅力の整理やコンセプトの策定など、採用サイト制作の上流にあたる工程からお客様と一緒に伴走していくのを得意としております。

 

色々とお話をお伺いしながらディスカッションを繰り返し、ターゲットに響く採用サイトの制作をお手伝いさせていただきます。採用サイトの制作実績も多数ありますので、お気軽にご相談いただければと思います!

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前の記事では、採用サイトに関する基礎知識や制作のメリットなどについて解説しています。ぜひ、こちらもご覧ください!

採用サイトの制作のポイントと流れを徹底解説! ~前編~はこちら