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コーポレートブランディング

企業ブランディングとは?成功させる5ステップや具体的な事例を紹介!

企業 ブランディング

企業ブランディングを実践しようと考える企業は多いでしょう。しかし、どのようにブランディングを実施していけば良いのかと悩む担当者が多いのも事実です。本記事では、企業ブランディングとは?という疑問についてお答えするべく、企業ブランディングの目的や得られるメリット、企業ブランディングを進める5つのステップについて紹介します。ぜひ参考にしてください。

 

企業ブランディングとは?

企業ブランディング(コーポレートブランディング)とは、企業の価値を高める施策のことです。デザインやマーケティング、従業員のモチベーション向上なども企業ブランディングの一環となります。

 

同じ事業でも似たサービスが増えてきている昨今において、自社ならではの強み・特徴を幅広く伝える役割を持つのが企業ブランディングです。企業ブランディングでは企業理念など企業全体で持つメッセージを発信することで企業価値を高めます。

 

社内外問わず、従業員・株主・顧客・取引先・求職者などのステークホルダーに伝え、企業の価値・信頼性が広く伝わっている状態を作り上げることが目的です。
たとえば、数あるブランドの選択肢から「あのメーカーで買った家電は安心できる」と選んでもらえることが重要になります。

 

プロダクトブランディングとの違い

プロダクト・製品ブランディングとは、製品をブランディングすることです。パッケージや商品のクオリティなどを上げることで、消費者へのイメージアップを図り製品ブランドを構築します。企業イメージアップが目的の企業ブランディングに対し、製品ブランディングは価格競争を避けリピート購入を促す点が目的です。

 

製品ブランディングによって、企業の価値が上がるとも考えられるため、企業ブランディングの一環という考え方も可能です。

 

企業ブランディングの目的

企業ブランディングとは、企業の社会的イメージをアップさせ、競合と比較した際に差別化を図ることです。差別化によって興味を持った求職者を集められるため、人材採用において良い影響も期待できます。企業イメージが上がると、融資・投資も集まりやすくなるため資金調達にもつながる点がメリットです。

 

また企業ブランディングはノウハウが蓄積すれば、長期的に効果を発揮できることもあります。長く愛される企業・ブランドを構築するために、企業ブランディングは欠かせません。

 

企業ブランディングによって得られるメリット

企業ブランディングによって得られるメリットについて、詳しく解説します。

 

マーケティングの費用対効果がアップする

ブランディングで認知を獲得することで、マーケティング費用対効果向上のメリットがあります。顧客が製品を購入する際に、「調味料ならこのブランド」などのイメージをもとに商品を購入できます。また購入結果の後押しもできるため、商品・サービスの売り上げアップにつながる点が特徴です。

 

企業ブランドが構築できていると、マーケティングがターゲットに刺さりやすくなります。

 

従業員のモチベーションアップにつながる

ポジティブな企業ブランドが策定されると、そこで働く従業員のモチベーションアップにつながる点がメリットです。従業員の誇りや充実感がアップし、幸福的な価値を提供できるようになります。

 

従業員のモチベーションが上がることで、自然と業務効率も高まるため仕事の成果が出やすいです。結果的に、業績アップにもつながります。

 

組織の文化が統一される

企業ブランディングを通じて、企業理念を従業員含むステークホルダーに浸透させることができます。企業理念をステークホルダーが理解することで、目標など全員が進む方向性が1つになることで一体感を得られる点がメリットです。

 

組織の文化を統一させられると、どのポジションの従業員でも、行動・発信がブレなくなり、組織全体の運営が円滑化できます。

 

人材採用がしやすくなる

企業ブランディングは求職者にもアプローチするため、採用活動の促進にもつながります。企業ブランディング力が高く評価されていると、評判を聞いた人が就職先に選びやすくなる傾向があります。

 

人材採用では、給与・福利厚生だけでなく企業理念・社風も重要なポイントとして判断されます。社風や企業理念を向上させられれば、ミスマッチも減り、離職率低下にも役立つでしょう。

 

これまで挑戦していなかった分野を開拓できる

企業ブランディングを高められると、製品ブランディングを一気に高めることができます。高い企業ブランディング力によって、新たな市場で製品を発表しても「このメーカーなら安心」と顧客に思ってもらえるため他社と差別化できるでしょう。

 

口コミや評価を見ることで、一般消費者がどのように考えているかを理解しやすく、企業ブランディングに役立ちます。

 

資金調達がしやすい

継続したブランド力に対して、投資家が資金を提供するケースは多いです。企業ブランディングによって企業の持つメッセージを伝え、信頼してもらうことで投資家の支援を受けられる可能性が上がります。企業にとって、常に資金調達は重要な課題です。そのため資金調達において、すべてがブランディング力にかかっています。

 

企業ブランディングを進める5つのステップ

企業ブランディングを正しく進めるステップについて、5つに分けて解説します。

 

自社の現状を把握

企業ブランディングを実施するためには、まず自社の現状を把握することが重要です。自社のサービスや商品、競合と比較したときの立ち位置などを確認しましょう。

 

3C分析・SWOT分析・PEST分析などのフレームワークを使って自社・競合他社について分析し、STEP分析で自社の市場における立ち位置を特定すると効率的に現状を把握できます。自社や競合他社を分析することで見えてきた課題から、企業ブランディングの方向性を決めましょう。

 

ブランドを定義

現状把握によって他社にはない自社の強みを確認できたら、自社の魅力を打ち出すブランドを定義することが大切です。自社ならではの魅力・特徴は、企業価値や社会的な意義を伝えるための軸として重要です。

 

ただしブランドを定義する際、流行・発言力の強い人や経営者の好き嫌いなどで決めることはやめてください。ブランドの定義を好みで決定するのはよくありますが、それは間違いであるため、市場を確認してブランドを定義しましょう。

 

戦略を立案する

ブランド定義をもとに、実際の戦略を策定します。具体的な商品のブランド名や特徴、社会的な役割、商品パッケージデザイン、企業全体のブランディングなどを考えましょう。

 

ターゲットに対するブランド価値の届け方、伝え方もこの段階で併せて検討します。主な手段として、Webサイトなどのメディア・自社の商品やサービス・SNSや店舗におけるコミュニケーション・広告活動などが使用される傾向です。

 

運用

ブランドの戦略が策定できたら、実際の運用を進めていきます。ただ広告を打ったり、商品を販売したりするだけではなく、ブランドの価値を最大化できる行動が求められます。そのためには経営者から従業員まで全員が同じ方向を向き、ブランド定義に沿って動くことが重要です。

 

そこで末端の従業員までブランド定義を理解できるように、経営者は高頻度でブランド定義をすべての従業員に伝える必要があります。

 

検証

運用データを分析し、実際の効果を測定・運用を進めましょう。ユーザーのニーズは時代によって変わっていくため、ニーズを追いながらブランドを高めていく根気が必要となります。一般的に短期間の運用では企業ブランディング確立は難しいため、粘り強く長期的な運用・検証が重要です。

 

また市場調査やアンケートなども、ステークホルダーの共感を検証する役に立ちます。
もし思うような効果が出ていなければ、企業ブランディングにおいてもPDCAを回しましょう。

 

企業ブランディング 成功

 

企業ブランディングの成功事例

企業ブランディングの成功事例について、3つ解説します。企業ブランディング構築の参考にしてください。

 

IBMのブランディング

IBMの製品「コグニティブ(cognitive)コンピューティング」で、ブランディングを展開した事例です。BtoBでは誰のどのような課題を解決するか、明確化してユーザーに訴求することが重要になります。

 

「情報処理の機械」の役割だけではなく「人間のように自ら理解し学習するシステム」と定義して、「コグニティブ(cognitive)コンピューティング」のPRを実施し、IBMに対する期待を高めました。

 

日本IBM「コグニティブって知ってる?AIとは違うIBMの目指す世界とは」
https://www.ibm.com/blogs/smarter-business/business/what-ibm-sees/

 

レッドブルのブランディング

レッドブルは1978年にオーストリアで生まれたブランドです。創業者が謳った「レッドブルは単なる飲料ではなくエキサイティングな体験であり、スリルや冒険である」という言葉に合ったブランディングを行っています。

 

「タウリン1000mg配合」などの特徴を言わずに「翼を授ける」というポイントだけ伝えることがブランディングの1つとなっています。

 

レッドブル
https://www.redbull.com/jp-ja/

 

スターバックスのブランディング

スターバックス コーヒーは他のコーヒーショップと異なり、「サードプレイスを提供する」という概念によって運営されています。広告を一切出稿せずに、ブランドを確立していきました。従業員が「スターバックスに来ると快適な空間を味わえる」という意志を持ち、丁寧な接客を行うことがブランディングの一環になることを示す事例です。

 

コーヒーに関する知識・淹れ方・ブランドアイデンティティについて、アルバイトでも1人80時間の教育を施すことが、ブランディングの確立・維持につながっています。

 

スターバックス コーヒー ジャパン「会社案内」
https://www.starbucks.co.jp/company/

 

まとめ

この記事では、企業ブランディングの目的やメリット、実施方法について解説しました。企業ブランディングは競合他社と差別化でき、マーケティング効果の上昇や組織文化の統一を行える施策です。

 

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株式会社揚羽 制作ディレクター

日向進

人材採用関連の各種ツール、企業運営にかかわるコンテンツ、サービスの設計・制作を行うディレクター。前職は出版・広告系で、企業や著名人などさまざまな取材も行ってきました。

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