オンラインセミナー:成功企業の戦略を徹底解剖

皆さま、こんにちは。
マーケティング担当の島村です。
2020年、早くも半分を過ぎようとしていますね。

 

さて先日6月24日(水)に、ニトリホールディングスの組織開発室 室長 兼 人材教育部 部長である永島寛之様をお呼びし、「成功企業の戦略を徹底解剖」と題したセミナーを開催しました。

 

求職者の情報リテラシー向上(オンライン化)や、新たな採用手法の登場によりナビ媒体を中心とした新卒採用の従来の「型」は崩壊。ナビに頼らず自前で集客から動機づけを行わなければならない状況のため新たな「成功モデル」の構築が求められる時代となっています。

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そんな状況下、独自のやり方で市場を勝ち抜き、さらには入社後の人材活躍まで実現している企業はどのような採用戦略を描いているのでしょうか。

今回は採用成功企業の人事をゲストにお招きし、実際の取り組みと、成功のポイントについてご紹介しました。

第一部:新卒が即戦力で活躍 揚羽の独自採用戦略

米田峻
スピーカー:米田峻
株式会社揚羽
管理部マネージャー/採用責任者

第一部講演内容
・ターゲティングのプロセス
・採用コミュニケーションの設計
・訴求力強化のプロセス

 

揚羽が効率的かつ学生の心に残る採用手法をどのように整えていったのか、具体的なプロセスに沿ってご紹介しました。

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現場や経営層を巻き込んだ求める人物像の言語化、そしてMVVや経営戦略なども加味した上でのペルソナ設計は入社後活躍を促進するためにも非常に重要だということをお伝えいただきました。

 

また「採用人数の多い企業の場合、ペルソナをどこまで細かく設定すべきか?」という参加者からの質問もありましたが、「大枠のペルソナを3~5パターン程度に設定できればOK」、「重要なのは、自分たちが納得して効果検証できる粒度でペルソナ設計すること」とのお答えがありました。

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まずは「なんとなく採用」をやめること、そしてターゲット像を入社後活躍に必要な要件からブレイクダウンして考えることが採用成功のみならず、入社後の活躍につながるポイントだということでした。

第二部:マーケティング視点で構築 未来から逆算するための5つの視点

永島 寛之 氏
スピーカー:永島 寛之 氏
株式会社ニトリホールディングス
組織開発室 室長/人材教育部 部長

第二部講演内容
・マーケ視点の人事 そこから考えた採用活動とは何か
・採用ブランドとは未来に創りたい価値を示すこと
・採用広報のマインド「ひっかけ」と「きっかけ」の違い
・レバレッジをどうやってかけて優秀な方を採用するか
・成果はなにか?

 

これまで永島氏が取り組んできた、マーケティング視点での採用戦略事例をご紹介いただきました。
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「個人の成長が起点となり、組織が成長する。それが社会課題の解決へとつながり、世界を変えていく力になる。」ということで常に個人起点で採用戦略を考えていらっしゃるとのことでした。

 

候補者ごとに入社後のストーリーを想像し、対話を重ねることによってその後のオンボーディングへ紐づけていく・・採用と入社後のキャリアは切り離して考えることはできません。

 

「コアコンピタンスだけではなく、未来の事業を明確にして、従業員の関わり方(働き方、得られるスキル)を含む未来の価値をデザインして言語化することが重要。」
「採用市場への売り込み方、他社との差別化をはかるような、技術的な手法は後からついてくる。」という言葉が印象的でした。

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ちなみに、ニトリさんでは採用イベントに協力した社員へのフィードバックを大切にしているそうです。協力してくれたことへの御礼だけではなく、GOODとMOREポイントを伝えることで参加した本人も新たな気付きが得られ、次回以降も協力してもらえる流れをつくることができるとのこと。是非、現場社員を巻き込む際の参考にしていただければと思います。

 

さらに、専任でリクルーター制度を設け、プレボーディングだけでなく、オンボーディングまでもリクルーターが責任をもつということには驚きです。面談した学生の人間性やビジョンを理解している人にオンボーディングを協力してもらえるのは非常に有効だと感じました。
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今後も弊社独自のネットワークやノウハウを活かしながら、人事の皆様のお悩みを解消できるようなセミナーを随時開催していきます。ご期待ください。