インナーブランディングをご存知でしょうか?


インナーブランディングをご存知でしょうか?
「インナーブランディング」ってどこかで聞いたことあるけど、よく知らないという方は多いです。
多くの企業が今、実践し始めているブランディングの手法の一つです。
「インナーブランディング」を実践すれば以下のようなことが実現します。

■入社した従業員の早期戦力化
■採用力・定着力アップ
■イノベーションの増加 等

一つ一つ詳しく説明したいところですが
ここでは「インナーブランディング」とは一体何か?
どうやって始めるのか?に絞ってご説明します。

インナーブランディングとは従業員への投資である


インナーブランディングとは、端的に言えば
主に従業員をターゲットとした「投資」活動の全般を指します。

従業員に対して、企業は様々な「投資」をしていると思います。

教育、表彰、評価、インセンティブ、オフィス、IT設備、福利厚生などなど。
それらすべてはインナーブランディングの投資といえます。
すべて足して総合すると莫大な費用がかかっているものです。

この投資の目的は何でしょう?

答えはどの組織においても同じです。
「これまで以上の質・量の価値を顧客に発揮して、儲けるため」です。

①投資→②これまで以上の質・量の価値を顧客に発揮→③儲け→①´投資
当たり前のことなのですが、企業活動とは、この繰り返しです。
この投資が従業員向けの活動全般のことをインナーブランディングといいます。

※以下は「インナー」「アウター」「採用」それぞれのブランディングの関係性を示した図です。

従業員に響かなければ無駄な投資になる


しかし、このやり方がうまくないところが、本当に多い。
無駄なことも、本当に多い。

従業員にせっかくの投資をしているというのに
当の従業員には全く刺さっていないということが往々にしてあります

例1)「ワークショップ」後のリアクション
「よくわかんないワークとか受けさせないでくれ。早く仕事させてよ」

例2)「運動会」後のリアクション
「楽しかったなあ!はあ~でも明日からまた仕事かあ」

例3)「e-learning」最中のリアクション
「あんまり深く考えず、さっさと終わらせよ」

これじゃ、儲けて得た利益を捨てていることと同じです。

すべての活動の軸となるコンセプト(言葉)をしっかりつくることが重要


では、どうしたらインナーブランディングはうまく行くのでしょうか?

その秘訣は色々とあります。

■事業上の戦略KPIと各施策を紐づける
■従業員の心理変容・態度変容の設計図(エンプロイージャーニー)をつくる
■パルスサーベイを用いて施策の効果を短期スパンで計測 等

色々とあるのですが、
一番の秘訣は

■すべての活動の軸となるコンセプトをしっかりつくる

に尽きると思っています。

教育も、表彰も、評価も、インセンティブも、オフィスも、IT設備も、福利厚生も。

「何のためにやるのか?」
「自分らしいか?」
「何を目指しているのか?」

これらは、企業の理念とリンクするものですが
上記の問いに、すべての担当者が即座に回答できないようでは
あれもこれもバラバラの活動になってしまうのです。

コンセプト(言葉)はわかりやすいほうがよい


コンセプトは、とにかくわかりやすいほうがよいです。

サントリーには「やってみなはれ」という言葉がありますが
これくらいコンパクトで力強い言葉だと、コンセプトとしては最高だと思います。

※サントリーにはほかにも素晴らしい言葉がたくさんあります。「水と生きる」「利益三分主義」など。日本で一番力強い理念体系を持つ企業は、私はサントリーなのではないかと思っています。

コンセプトにすべき項目は以下の7つです。

コンセプト(言葉)は相乗効果を生む


上図については、別記事でわかりやすく解説していますので是非ご覧ください。
言葉(理念)の大切さについて、歴代のサッカー日本代表チームの比較を通じて考えてみた

7つの項目に力強いコンセプトが存在する企業は
どの従業員向けの投資活動を見てみても軸がしっかりしていますのでなかなかブレません。
また、軸があることによってそれぞれの活動に一貫性もでてきますので
相乗してさらに高い効果が生まれていることもよくあります。

まずはコンセプト(言葉)づくりから始めましょう


「従業員向けに色々やっているけど、やればやるほど従業員は疲弊するばかり」
「始めた当初は良かったんだけど、その後、目的を見失ってイマイチになった」

という風に思っていらっしゃる方がいれば
ぜひ、この7つの項目を一つ一つ見直してください。
そして、わかりづらいもの・欠けている項目があれば
ちゃんと力強いコンセプトを設定してあげてください。

それが、インナーブランディングの最初に取り掛かるべき作業であり
インナーブランディングを成功させる上で最も大切な作業でもあるのです。

WRITER

黒田 天兵

インナーブランディング研究室
室長

黒田 天兵

ブランディングにおけるソリューション実績700社を超える (株)揚羽にて、コーポレートコミュニケーション事業の立ち上げから推進まで行っている責任者。携わったインナーブランディング実績はおよそ200社、財閥系大手企業から近年注目されている急成長ベンチャー企業まで幅広く担当し、理念浸透・意識改革などのプロジェクトに携わる。大学時代は哲学に没頭。ハイデガー、デカルト、カント、ニーチェを研究。

ブランディングにおけるソリューション実績700社を超える (株)揚羽にて、コーポレートコミュニケーション事業の立ち上げから推進まで行っている責任者。携わったインナーブランディング実績はおよそ200社、財閥系大手企業から近年注目されている急成長ベンチャー企業まで幅広く担当し、理念浸透・意識改革などのプロジェクトに携わる。大学時代は哲学に没頭。ハイデガー、デカルト、カント、ニーチェを研究。