プロジェクトの背景

同社では、同社の保険代理店を含め、年間約1億枚の紙申込書類が作成されている現状にあります。

地球保護環境を経営理念の一つに掲げる同社は、サステナビリティ活動の一つとして、紙資源の大幅な削減による社会課題の解決に取り組む「みんなdeグリーンイノベーション」を推進しています。その取り組みのひとつとして、保険の契約手続きや保険金の支払い手続きの際のペーパーレス化があります。

お客さまの中で、各手続きの際に、ペーパーレスという選択肢があることの認知度はまだ低いため、同社では、よりお客さまに認知してもらい、ペーパーレス化の促進を図りたいという想いがありました。

プランニング

まず、映像全体の構成は、「お客さまにペーパーレスという選択肢を認知し、実際に選択していただく」という目的に合わせ、同社の理念や想いを前面的に押し出すのではなく、ペーパーレスを選択することによるメリットの訴求や解説を重視したものとしました。

また、今回の浸透映像の主なターゲットは、同社が提供する商品「超保険」のロイヤルカスタマーである50代以上の契約更新者と、同年代の新規のお客さまです。ターゲットへのわかりやすい訴求を意識し、不要な情報はそぎ落とし、大きく以下の3つのブロックに分けて映像を構成しました。

●導入:近年の環境問題への意識の高まりを訴求。
●展開:従来の紙での契約のデメリットと、オンライン契約のメリットを訴求し、ペーパーレス化の認知・選択を促す。
●まとめ:これまでの実績を数値でアピールするとともに、徹底したサポート体制により安心してオンライン契約ができることを訴求。

東京海上日動火災保険株式会社_損害保険業務プロセス_ペーパーレス促進映像1

映像は店舗で契約する際に見せるだけでなく、お客さま向けサイトへの掲載、保険の告知メールやお客さま専用メールでの送付など幅広い場面で活用されています。

アウトプット

映像の見やすさとわかりやすさを重視し、映像素材は撮影したものではなく、シンプルな素材とアニメーションによってすっきりとした映像に仕上げました。
また、同社が実際に提供しているサービス画面により、ペーパーレスを選択した際の使用イメージを抱きやすいように工夫しています。

東京海上日動火災保険株式会社_損害保険業務プロセス_ペーパーレス促進映像

展開

本映像制作から発展し、お客さま・代理店・同社間で契約書類の提出や共有がペーパーレスで可能となるシステム「スマートシェアボックス(SSB)」の利用促進映像のご支援もしています。

既にシステムの導入は開始していたものの、一部の地域や、古くから営業をしている代理店では、同システムに対する理解が進まず、活用されていないという課題がありました。そこで、同システムを利用するメリットとHowToを解説する映像を制作。

こちらも実際の操作画面やシンプルなアニメーションを用いることで、わかりやすさを重視した映像となっています。

東京海上日動火災保険株式会社_損害保険業務プロセス_ペーパーレス促進映像3