みずほフィナンシャルグループ 対談

写真左から:
株式会社 揚羽 制作第1部 制作プロデューサーグループ 宗石 恵多
株式会社 揚羽 ブランドマーケティング第1部 次長 石田 卓也
株式会社みずほ銀行 浦和法人部 小澤 沙弥 さま
株式会社みずほフィナンシャルグループ 人事業務部 企画チーム 調査役 手嶋 浩平 さま
※2023年取材当時

【ご依頼前の背景】

  • 〈かなで〉が目指す姿について、社員に正しく伝えたい
  • 約50,000名を超える社員にこの取り組みをどのように伝えたら良いのか、その最適なコミュニケーション方法を一緒に構築して欲しい

プロジェクトの背景・ご支援のきっかけ

― そもそも、〈かなで〉とはどのような取り組みであり、何を目的とされているのでしょうか。

手嶋さま
〈かなで〉は、社員一人ひとりが「自分らしく」働けるよう、これまで以上に一人ひとりに向き合い、各社で行っていた人事制度の枠を取り払って一つにし、幅広いフィールドでの社員の挑戦を後押ししていく取り組みです。

例えば、銀行から証券、またはグループ内にある金融以外の職種にも同じ人事の枠組みの中で異動できることで、各自が幅広いフィールドで自身に合った仕事や活躍機会を見つけ出し、成長し成果を出すことで、〈みずほ〉で働くことへの充実感を感じ、更なる挑戦に踏み出していく好循環が生まれます。

また、私たちみずほフィナンシャルグループ(以下、みずほFG)は、グループ5社によるカンパニー制を取り入れています。経営は「戦略策定」と「資源配分」と言われますが、これまではビジネスの「戦略策定」をカンパニーが考えるものの、戦略を実現させるための予算や人材等の「資源配分」については各社の人事部等の本部機能に任されていました。「戦略策定」と「資源配分」のアンマッチが生じてしまっているので、〈かなで〉では、これまで人事が担ってきた人事運用を各カンパニーに委譲し、「戦略策定」と「資源配分」を一致させていきます。そうすることで、全社を限られた人事部員が見るのではなく、各カンパニーでよりきめ細かく、社員一人ひとりに向き合える体制を構築していきたいと考えています。

みずほフィナンシャルグループ かなで 対談

― 今回、このプロジェクトに弊社を選んでいただいた理由をお教えください。

手嶋さま
揚羽さんには、みずほFGの採用関連をお願いしていたので、そこに安心感はありました。

特に学生向けの映像など制作していただいたものを見ると、アウトプットの部分など上手いなぁと感じるとともに「なぜ、この映像を学生だけじゃなく社員に見せないのかな?」と思っていました。採用映像としてつくられたものですが、この映像を社員が見ると、仕事に対しての誇りや肯定感を高めることができるのに、と当時考えていました。

そしてそんな映像をつくることができる揚羽さんだからこそ、今回のプロジェクトをお任せしたいと思いました。

石田
本当に嬉しいご意見をありがとうございます。パートナー冥利につきますね。

揚羽 インナーブランディング

プロジェクトの進み方

― ではそろそろ、このプロジェクトに対する内容についてお話を伺っていきたいと思います。体制の中に「コ・クリエイター」とあるのですが、どのような役割を担っているのでしょうか。

手嶋さま
〈かなで〉のアルフベット(=CANADE)のCは、Co-creationという意味を持っており、この取り組みは社員と会社が一丸となって進めていきたいと考えています。今までは会社(人事)側からの発信が主でしたが、社員とより双方向のコミュニケーションを取っていきたいという想いから2022年2月下旬に「コ・クリエイター」と言う役割が生まれました。

社内のモニター、アドバイザー、アンバサダー的な役割に加えて、私たち人事と共に〈かなで〉の社内外PRの企画発信、職場環境の改善や教育環境の企画などの役割も担ってもらうことで、さまざまな取り組みを社員目線も取り入れながら、一緒につくっています。

現在は第4期を募集中ですが、半年もしくは1年ごとにメンバーの入れ替えをしており、これまで1~3期・計60名ほどの社員が関わっています。

石田
コ・クリエイターは挙手制と伺いました。小澤さまはなぜコ・クリエイターになろうと思われたのですか?

小澤さま
私は営業店で融資業務を行っているのですが、今後のキャリアを考えたときに企画にも携わってみたいと感じていました。そんなとき、コ・クリエイターの第2期の応募が目に止まり応募しました。

通常の業務も行いながら挑んだコ・クリエイターの半年間は大変でした。主に映像制作に携わったのですが、今まで映像づくりの経験がなかったものの、出来上がりにはほっとしています。

また、いろいろな業種・部署の人たちと出会い、その考え方を知ることができました。視野を広げる上でも良い経験ができたと感じています。

みずほフィナンシャルグループ 揚羽 対談

宗石
映像は〈かなで〉の中で「認知フェーズ」になります。そのため、3分50秒といった映像の中で「何を伝えていくのか」が肝になる部分でしたね。基本的には弊社の映像ディレクターが中心になって、コ・クリエイターの皆さまと一緒につくる形で進めました。

石田
コ・クリエイターの方々と一緒につくるという進め方は、実は私も初めてでした。

できるだけ皆さまが意見が言いやすい雰囲気にしたり、いただいた意見は受け止め、その上でプロとしてご提案をしたりという形で進めていきました。引っ張るところは引っ張りつつ、という感じですね。ついつい、横から発言してしまいそうになるのをグッと堪えるのは多少苦労しました(笑)。

手嶋さま、小澤さまも難しかったと感じた部分はありますか?

インナーブランディング 支援 実績

手嶋さま
映像ってイメージや感覚的なものだったりするので、それを関係者の中で構成なども理解させて進めていくのが難しかったですね。

小澤さま
特に私たち第2期は多様性溢れるメンバーで、業種にしても年齢にしても本当にいろいろな感性の方々が集まったと思います。

その中で出たさまざまな意見を言語化してまとめ、いかに揚羽さんに伝えるのか、どうしたら伝わるのかに一番頭を悩ませました。

宗石
どうしても各々の好みというものは出てしまいますよね。弊社がリードして制作することももちろんできるのですが、〈かなで〉のCo-creationにも理由付けされている通り、今回は「一緒につくる」、「伴走する」ということに注力しました。プロとしてリードすべきところはしますが、最終的に皆さまが「自分たちがつくった」ということを感じていただくことが重要なのかな、と思っています。

― 今回の映像で社員の皆さまにどのように感じていただきたいですか。

小澤さま
最終的に「自分らしさ」について考えていただけたら良いのかな、と思います。

見た人が自分ごととして共感できるように、登場人物も多種多様な人材を選びました。また経営層の考え方や人となりも伝えたかったので、グループ5社の社長にも登場いただいています。

宗石
映像ディレクターのイメージ指導はありましたが、出演者の皆さまには進んでさまざまなポーズをしていただけましたね(笑)。和やかに撮影を行うことができました。

このように経営層と社員の方々が一緒になって出演される機会って他にあるのでしょうか?

揚羽 浸透 映像 対談

小澤さま
今回が初めてではないでしょうか。私は銀行に勤めていますが、実際に頭取がこんな方だったのかと初めて知りました。他の方々も自社の社長の人となりを知ることができ、とても嬉しかったのではないでしょうか。撮影自体もとても楽しく感じました。

ただ、撮影期間がとてもタイトだったと記憶しています。人選・取材場所決めから撮影まで本当に時間がなかったですよね。本当にハードでした。そのような中で社長をはじめ社員の皆さんのスケジュールがよく取れたなと。映像に参加いただいた人数も40〜50名くらいいたんですよ。

揚羽さんもあのタイトな制作スケジュールの中でよく調整いただけたなと感謝しています。

宗石
移動が多かったので、それに対応できるように弊社は厳選したメンバーで撮影を行いました。

手嶋さま
第2期が9月末から動き出して、「映像をつくろう」となったのが11月下旬くらいからでしたね。12月、翌1月で構成を考え人選を行い、2月から撮影を行って、4月リリースでしたね。

小澤さま
そんなにタイトでしたっけ!?改めて期間を聞いてみるとすごいですね。

映像もですが、第2期で活動を開始した直後には、〈かなで〉のロゴ制作を行いました。160点ほど公募があった中から選び、形にする作業も揚羽さんにご支援いただきました。それも映像制作と時期が被っているので、本当にすごいスケジュールですね。

先ほどもお話しした通り、大変でしたが妥協しなくて良かったと思います。

みずほフィナンシャルグループ インナーブランディング 支援実績

手嶋さま
自分達が考えたもの・携わったものが形になっていくことにやりがいを感じました。もっといいものをつくっていきたいですね。

今後について

― 2024年夏頃、新しい人事制度に完全移行する中で、今後の御社の展望並びに弊社に期待することをお聞かせください。

手嶋さま
この取り組みを通して、自分自身も含めて、社員一人ひとりが自分自身と向き合っていければと思っています。

どうすれば自分が成長するか、どこであれば活躍できるかをしっかりと考えることができれば、主体的にさまざまなことにチャレンジすることができます。そうすることで、仕事の面白さ、やりがい、幸せを心の底から感じることができるのではないかと思うのです。

また、自分だけでは気づかないことも多いので、日常的に評価する側とされる側、仕事にかかわる関係者と良くコミュニケーションを取っていくことが〈かなで〉の目指す姿を実現するうえでの「カギ」になると思っています。

石田
今回お話しした映像の他に、「認知フェーズ」としてはロゴ、そしてその次の「理解フェーズ」としてイントラサイトやストーリーブックなどのプロジェクトも進行しています。定期的にコ・クリエイターの皆さまとミーティングさせていただく中で、社員の皆様に浸透できるよう、引き続き伴走してまいります。

手嶋さま
今後も揚羽さんには特に「見せ方」「伝え方」の部分でご支援いただけたらと思っています。みずほFGが伝えたいものをどのように料理して伝えたい人々に提供するのか、その一番効果的な方法をお手伝いいただきたいです。

また今回の映像はことあるごとにさまざまな場所で流しています(笑)。YouTubeでも流しているのですが、外部の方から問い合わせを受けることもあります。そう言った意味ではとても反響がありますね。

みずほフィナンシャルグループ 人事制度 対談

石田
みずほFGさまは社員数も多いので、インナーブランディングとして行っていることが実はアウターブランディングの役割も担っていますよね。

小澤さま
実は今回制作した映像を見た他部署の社員が、「自分達“らしさ”を伝えたい」と、同じような映像を自分達で制作・発信してくださいました。このように社内外に広がっていく姿を見るのは、制作の趣旨としても良かったと感じています。

アウトプット

■映像

みずほフィナンシャルグループ かなで 映像

「〈あなた〉ってどんな人ですか?」「〈みずほ〉といえば?」「〈あなた〉×〈みずほ〉」の3つのテーマに沿って、プロモーションムービーのような形で、〈かなで〉の取り組みが目指すもの、社員の皆さまに感じてほしいことを抽象的に表現しています。

さまざまな職種の方への3つのテーマに関するショートインタビューから一言ずつピックアップしテンポよくつなげています。最後のパートでは、「かなで(奏で)」にリンクさせ、出演者それぞれが好きなポーズで拍手をするとそのクラップ音でカットが変わる演出に。最終的にどんどんクラップ音が重なり、「共に創り、共に奏でていきたい」という意図に重なるように仕上げています。

■ロゴ

みずほフィナンシャルグループ かなで ロゴ

「認知フェーズ」として映像と共にロゴも策定しました。社内からデザイン案を募集し、応募されたものからプロジェクトメンバーで4案に絞り、デザイナーによりブラッシュアップ。最終的に社内投票を実施し、決定しました。一人ひとりが自分らしく、各々の音色を奏でるベースとなる五線譜の上に、Co-creation(共に創り・奏でる)の頭文字のCを2つ重ね、対話や向き合う姿を表現しています。

「認知フェーズ」を経て、「理解・共感フェーズ」としてイントラサイトやストーリーブックなどのプロジェクトを進行するなど、引き続き浸透活動に伴走しています。

ブランド共創パートナーとして、プランニングからアウトプットまで、インナーブランディングからアウターブランディングまで一気通貫で伴走いたします。ぜひお気軽にご相談ください。