プロジェクトの背景

三井物産株式会社はこの度、西オーストラリア産天日塩『THE SHARKBAY SALT』のBtoC向け新商品の開発に乗り出しました。しかし、本事業では初となるBtoC商品開発であったため、市場からみた商品の強みや打ち出し方が分からないという悩みを抱えていらっしゃいました。そこで弊社は、消費者に広く受け入れられる商品の開発には、ブランディングの観点が重要だということをご提案し、開発をお手伝いさせていただきました。

プロジェクトの背景

プランニング

今回のゴールは、商品を購入いただくための面白い仕掛けづくりなど「どう売るか」を考えていくことです。そのゴールを達成するにあたり、まずは「どのような強みを持っている商品なのか、消費者にどのような印象を持ってもらいたいのか」という点を明確に言語化していくことを課題として設定いたしました。

次に、商品コンセプト策定の過程では、商品の強みを抽出すべく、市場マーケティング調査や、製造関係者・専門家へのインタビューを実施。市場でのポジションを定め、商品の「らしさ」を深掘りしていきました。こうして収集、分析された情報をもとにブランドの目指す方向性や提供価値などを一言にまとめたブランドステートメントが確定。新商品の魅力を消費者に発信するための核となるコンセプトが言語化されました。

プランニング

その後は、確定したブランドステートメントをもとに、商品のロゴマークやパッケージデザインを制作。商品の認知度をあげるためのブランドサイトも制作し、プロジェクトは終了しました。

アウトプット

策定した商品コンセプトをもとに、ロゴマークやパッケージデザインを開発。シャークベイの波や風が感じられる曲線や、オーストラリアから運ばれてきたことを印象付ける切手風のデザインなどを用いています。また、商品が陳列された際の見え方も考慮し、ロゴマークの位置などを工夫しています。

ブランドサイト制作では、シャークベイの雄大な自然と塩の透明感を訴求するため写真を大胆に配置し、白と青を基調にしたデザインで仕上げました。海の底深くへと潜っていくようなカラー変換でユーザーを商品の世界観に引き込む工夫や、アニメーションで風の流れやゆったりと流れる時間を演出する工夫などを行っています。

アウトプット
アウトプット
アウトプット
アウトプット

今後の展望

6月にプロジェクトの実働(「THE SHARKBAY SALT」の上市、ブランドサイトの公開)が開始した後、食卓塩の小売販売網拡大、ブランドサイトでの情報アップデートを通じたブランディング活動を継続的に実施して参りました。同活動を今後も継続的に実施し、消費者の方々にシャークベイソルトを認知してもらえるようなタッチポイントを更に増やす試みを進める他、toC市場で根付いたシャークベイソルトのブランドイメージをtoB市場に効果的に波及させる種々の施策を並行して進める予定です。一人でも多くの方々に「世界遺産の海水からつくられる環境にやさしい稀有な塩」であるシャークベイソルトを使用してもらえるように展開していく予定です。