今回のプロジェクトの背景にはどのような課題があったのでしょうか?

採用の大きな課題として、当社のビジネスに対する理解度が低い学生や似たような学生ばかりが集まってしまう傾向がありました。就活生に「のんびり仕事ができて、給料が高い」というイメージを持たれてしまっていたのが理由の一つです。「野村證券グループ」「BtoBのビジネスモデル」等、様々なイメージからそのように捉えられてしまっていたのかもしれません。

しかし、実際にはグループの力だけでビジネスができる時代ではありませんし、お客様の資産に関わる覚悟や高い志が必要な仕事です。当社としても「資産運用」の深みやビジネスモデルに共感してほしいと考えていました。だからといって、資産運用の業務内容を認知させていくだけでは根本的な解決はできません。

いままで当社を受けに来なかったような学生にもアプローチし、当社が求める「自ら考え行動できる人材」に向けたメッセージを発信していきたいと考えていました。

パートナー企業を選定するにあたって、企業に求めていたものは何でしたか?

パートナー企業の選定にあたっては、「当社のための提案なのか?」ということを求めていました。具体的には「野村アセットマネジメントらしい表現」と「既存のイメージを打ち破る表現」のバランスです。野村證券グループのカラーを出せば「当社っぽい」ですが、「当社らしさ」とは別物でもあります。既存のイメージを打ち破るような制作物にしていけば新たな層にアプローチできるかもしれませんが、グループの色が見えないと、どこの会社かわかりません。

当社としても難しい条件だと思っていましたし、揚羽さん以外の企業に頂いたご提案からも、そのバランスの難しさを感じました。パートナー企業にも、当社のビジネスを深く理解していただく必要があったのだと思います。

パートナー企業を選定するにあたって、企業に求めていたものは何でしたか?
パートナー企業を選定するにあたって、企業に求めていたものは何でしたか?

実際に揚羽に依頼するに至った決め手は何だったのでしょうか?

揚羽さんへの決め手は、ヒアリングに基づいたご提案と学生に響くクオリティを追求された表現です。当社内でも評価が高かったのは、「シン化せよ」というキャッチコピー。シンプルで記憶に残りやすい言葉でありながら、「新化」「芯化」「深化」「伸化」「進化」と意味を深めていける点がとても印象的でした。それぞれの「シン化」に合わせたデザインにも圧倒的なインパクトを感じられました。以前から丁寧にヒアリングをしていただき、なおかつ学生へどのように響かせるかということに真摯に向き合っていただいた揚羽さんならではのご提案でした。
様々な企業からご提案を頂く機会がありますが、すべての企業の話を聞く時間がないのが正直なところです。そんな中でも、揚羽さんは通り一辺倒のセールストークではなく、商売になる前から本音ベースで当社の採用と向き合ってくれました。「これはやめたほうがいいですよ。」と悪いところも正直に言っていただけるスタンスに信頼も感じました。

実際に揚羽に依頼するに至った決め手は何だったのでしょうか?

制作プロセスや制作物はいかがでしたか?

制作に入ってからは営業担当の方、クリエイティブの方を含め、チームとして一丸となって考えてくださる体制が整っていたのでとても安心感がありました。当社からの相談や細かい修正に対してもキャッチアップが早く、ストレスなく制作が進行していったと思います。
制作物に関しても想像以上のクオリティの高さで社内の評判も良く、採用メッセージの「シン化せよ」は、社員にとっても日々の仕事を見直す言葉として意外な機能を果たしてくれています。採用メッセージが社内の合言葉的存在になったことは、今後の採用活動や入社後の人材育成を後押ししてくれるのではないかと感じています。
学生からも、当社が求める「自ら考え行動する人材」を「シン化」というイメージで捉えられている様子が多く見受けられます。提出物が早い学生が増えた印象もあります。些細なことかもしれないですが、そういった一面がビジネスの現場で功をなすことも多いはずです。
揚羽さんには採用制度などでもご相談させていただいているので、これからも多方面に渡ってお力添え頂けたらと考えています。

制作プロセスや制作物はいかがでしたか?