POSシステムや複合機を手掛ける東芝テック株式会社は、2020年に創立70周年を迎えました。同社には、全5か条からなる「私たちの約束」という経営理念(2021年10月より行動指針)がありましたが、日常の業務において多くの社員が自分ごととして認識しているとはいえず、アンケートでも「浸透していない」といった回答が一定数見られました。こうした状況を改善するべく、創立70周年記念イベントへ向けたスローガン、クレドカード、映像の企画・制作をご支援しました。
まずは社員への経営理念浸透をスムーズに行うため、プロジェクトの軸となるスローガンを策定。経営幹部・管理職・若手社員というタテの軸と、各事業部・国内外(全世界対象)というヨコの軸でアンケートとインタビューを実施。その中で、同社の未来のありたい姿として多く挙がったのが、「プロ集団」「自由闊達」「顧客価値創造」。しかし実際は、自由闊達な風土作りや新たなことへの挑戦意識が希薄になっている状態でした。そこで新しいことへの挑戦を促すスローガン「ともにつくる、つぎをつくる。」を策定。
そして、社員へスローガンを周知するため、「誰(何)とともに、つぎの何をつくる」ことが経営理念の実践といえるのかを明確化。コミュニケーションツールとして、クレドカードと映像を制作しました。クレドカードでは日本語版と英語版を同じデザインにするため、ボリュームの多いテキストをいかに「どんな人にも読みやすく」おさめるかを意識して設計。映像では、グローバルを意識した構成にすることにより、国内の従業員だけに向けた映像とは捉えられないように配慮。世界中の人々を笑顔にできる仕事であることを訴求しました。
2021年10月、同社は、本プロジェクトで策定したメッセージを元に新たな経営理念「ともにつくる、つぎをつくる。〜いつでもどこでもお客様とともに〜」を策定。70周年を機に経営理念のエッセンスをひも解き、これまで同社が培ってきた精神や企業文化を整理し、目指す未来・果たすべき使命が定義されました。
・アンケートとインタビューで収集した膨大なサンプルからスローガンの核となる要素を抽出。社員が自分ごと化できるよう、自身の行動に紐づけやすい単語に落とし込んだ。
・クレドカードでは「どんな人にも読みやすく」なるよう日本語版と英語版のデザインを工夫。
・映像にはグローバルを意識した構成にすることにより、世界中の従業員に向けて、世界中の人々を笑顔にできる仕事であることを訴求。










