プロジェクトの背景

JFEシステムズ株式会社は、1983年に現 JFEスチール株式会社の前身となる川崎製鉄株式会社のシステム部門から独立して設立され、2023年9月に40周年を迎えました。

周年を機に同社は、改めて自社の存在意義と今後目指す方向を明確にし、社員を含めたすべてのステークホルダーにメッセージを発信することを検討。企業理念を見直し、パーパスを加えた新たな理念体系を策定するプロジェクトが立ち上がりました。

揚羽の社員を巻き込むインナーブランディングのプロセスに共感いただき、パーパス・バリュー・行動指針・それらを包括するブランドコンセプトの策定と、パーパスに込められた意図を視覚的に表現するビジュアルの策定をご支援させていただく運びとなりました。現在も、社員を含めた各ステークホルダーへの浸透活動を継続してご支援しています。

プランニング

本プロジェクトでは、プロジェクトメンバーだけで完結しない、「全社員を巻き込んだ臨場感のあるパーパスづくり」が重要視されています。

まず、パーパス策定にあたり、同社のブランド価値を整理するためのインタビュー調査、社員ワークショップ、社員アンケート調査を行いました。

インタビュー調査は大きく分けて経営層、顧客、パートナー・グループ会社を対象に実施。経営層インタビューでは、社長をはじめ、社外取締役を含む9名に、事業環境や同社の強み、社員の良いところ、実現したい社会などをお話しいただきました。また、社外に提供している価値や期待を明らかにするため、顧客4社、ビジネスパートナー1社、グループ会社2社へのインタビューも実施しました。

次に、同社に根付いているカルチャーの観点からブランド価値を整理するため、現在の強みや価値(As Is)と、未来への価値や強み(To Be)を対話する社員ワークショップを実施。ワークショップのメンバーは、現場の声を反映するために、すべての事業部・事業所から、次代を担う中堅社員を人選しました。

さらに、約1,600名の全社員を対象に、同社の提供価値、自身が挑戦したいこと、会社としてどのような価値を提供していけるとよいか、大切にしている価値観・カルチャーなどのヒアリングを目的に、社員アンケートを実施し、全社員を巻き込みながら進行しました。

そして、これらの調査から得たキーワードを、企業のブランド価値を構造的に示したブランドストラクチャ―を用いて整理し、コアバリューを導出。導出されたコアバリューをもとにパーパスフレーズを作成し、最終候補4案に絞り、最も共感・賛同できるフレーズとその選出理由を問うアンケートを、全社員に向け実施。最も賛同を得た「はたらくをスマートに。はたらく人にスマイルを。」をパーパスとして制定しました。

また、パーパス策定に伴い、パーパスをシンプルに表現した「ブランドコンセプト」、パーパス実践に向けて組織として共有する価値観である「バリュー」、パーパス実践に向けて組織として優先する行動である「行動指針」も策定し、一つのフレーズセットとして体系化しています。

JFEシステムズ パーパス

アウトプット

策定されたパーパスは、同社が提供するITで、仕事を効率化することだけではなく、仕事自体が楽しくなることを切り口に検討しました。議論を重ねる中で、「スマート」というキーワードがあがり、最終的に「はたらくをスマートに。はたらく人にスマイルを。」で決定。策定時の社内アンケートの定性的コメントでは「スマート、スマイルの奥に隠れている可能性にワクワクを感じる」「『人間中心』というコンセプトに合致」といった意見が見られました。

ブランドコンセプトロゴのシンボルマークに使用されている5つの色は、当社のバリューがそれぞれに持つイメージカラー で、5つのバリューの実践がつながり、スマートフルITを体現している状態を表しています。「Heartful」を表現したハート形のシンボルマークには、「信頼や共感からなる人のつながり」を大切にしていきたいという意思が込められています。

JFEシステムズ インナーブランディング

今後の展望

策定したパーパスの社内外への認知・浸透に向け、引き続き伴走してまいります。