佐野 健一 様

本制作における課題は?

1995年6月の創業以来、デジタル情報通信分野のディストリビューター企業として成長してきたビジョン。現在、固定通信・ブロードバンド通信の加入取次サービス、移動体通信機器の販売・レンタル、OA機器販売・保守・レンタル事業に加え、インターネットサービス、広告代理店業と事業・サービスが増え、日本全国の主要都市に拠点を拡大。従業員数も550名(2012年6月現在)を超え、さらなる成長を目指している最中です。
その目指している先こそが、B to Cサービスの拡大。これまでメインとなってきた、ビジネスのお客様へ有効なサービスをディストリビューションするという業態から、一般のお客様の生活に関わるサポートも行うサービサーへと強化していきます。その際、サービスAやBといった名称より、「ビジョン」という社名自体の認知度やイメージが重要になると考えました。
また、業態を変化させても、全社員が一つの方向に向かっていけるよう、私たち経営メンバーが大事にしている理念や、行動指針をこのタイミングで一度整理し、社内外に向けた“ビジョン”という会社のブランディングを再構築するタイミングでした。

辿りついた課題解決策は?

会社ブランディングの再構築に向け、経営者の繋がりからクリエイティブの評判を聞いて、揚羽さんに声をかけました。揚羽さんは我々の目的を聞いた上で、ビジョンという企業体と社員(これから入社を希望される人も含む)、および顧客とのリレーションを強めるための手段の一つとしての「ブランディング」というコミュニケーション手法の提示に始まり、ブランド再構築に向けた「ロードマップ」を作成頂きました。そして、ビジョンのブランドコアを探るためのインタビューを我々経営陣8名に敢行。合計すれば10時間以上に渡って、社歴の長い我々が大事にしている企業文化や価値をヒアリングして頂きました。意見は一人ひとり様々で、我々にとっても意外な面もあり、画一的でない非常に良い企業文化があると気づきましたね。
そして一人ひとりの言葉を抽出して、「機能的価値(ビジネスバリュー)」、「情緒的価値(企業姿勢・風土)」、「今後持ちたい価値(目指したい企業ブランド)」の3軸に分けてまとめあげて頂きました。その次は、ブランドスローガンの策定フェーズ。多くの案を出して頂く中、最終的に決まったのが、More vision, More success. VISION. 」。
“先見性のある選択で、多くの成功を”。それを株式会社ビジョンが支援しますというメッセージが込もった、ブランドスローガンが完成しました。

制作を振り返ってのご感想は?

ブランドスローガンの完成後、社内外に広報するためのコミュニーションエレメントとして、「新ロゴのデザイン」と「ロゴの規定書」、そして「理念カード」、「ブランドストーリーのムービー」まで作成頂きました。
今回の言葉の紡ぎだしに関わった私たち自身、この取り組みはこれまでの振り返りと、これからを考える良いきっかけになりましたし、経営メンバーとして未来へ向かう自覚につながりました。しかし、社員や社外への展開はこれから長く続くもの。
今はブランドを浸透させる活動の始まりにすぎません。揚羽さんにご協力頂きながら、さらなる広報を続けていきたいです。