プロジェクトの背景

富士通インターコネクトテクノロジーズ(旧社名)は、富士通グループからの独立に伴い、2022年に新社名に改めることが決定していました。対外的には富士通ブランドを外しても、新たな価値を持ち社会に存在意義のある会社として見てもらわなければなりません。社内的には、体制変更に不安を抱く従業員に、目指す姿を分かってもらう必要もありました。そこで、対外的なブランド発信だけでなく、社内で働く人たちを巻き込みながら合意形成を進めていくプロセスを提案。ブランド価値の再定義のみならず、コミュニケーション計画まで提案したことが決め手となり、ブランディングパートナーに選定いただきました。

プランニング

2021年2月からスタートしたプロジェクトは、フェーズ1(社名/CIVI)、フェーズ2(コミュニケーション計画)、フェーズ3(基本ツール制作)とステップを分け、それぞれ3ヶ月〜5ヶ月間の期間で週次のミーティングを実施しながら、プロジェクトを進めていきました。

フェーズ1では一貫したブランドコミュニケーションの実現のための基盤づくりとして、社名とCIVIを策定。フェーズ2では、マーケティング視点でブランドコミュニケーション計画を立案。フェーズ3では、フェーズ1で設定したブランドガイドラインを守りながら、フェーズ2で策定したコミュニケーション計画に合わせたクリエイティブツール(コーポレートサイトやブランディング映像、ポスター、クレドカードなど)を制作しました。

3つのフェーズに分けることで、新社名となるまでの1年間を伴走し続ける、ブランディングパートナーとしての関係を築けるご支援の形を実現できました。

プランニング

アウトプット

新社名とブランドスローガン策定では、社長様・役員様だけではなく株主である投資会社様にもインタビューを行い、知覚価値の整理(ブランドストラクチャー策定)を行いました。

新社名は、技術・⼈が相互につながり合う豊かで持続可能な⾼度情報ネットワーク社会、同社が目指す未来(Future)を意味する(F)と、これまで培ってきたものづくりの技術からこれまでの枠にとらわれない挑戦を続け、価値を創造していくというインターコネクトテクノロジー(ICT)の頭文字を取り「FICT(エフアイシーティー)」と策定しました。また、ブランドスローガンをインターコネクトテクノロジーでつながり合う未来を示す「The future is Interconnected」と策定し、同社らしさを表現いたしました。

新たなコーポレートロゴは、技術への信頼感を、精密さからくる安定感とスタイリッシュさのバランスで表現。「I」は「未来へのトビラ」に見立てたアクセントとなっています。

Webサイト・ポスター・会社案内パンフレットのキービジュアルでは、「世界を未来へつなぐ」という想いを、トビラを潜り世界の都市を巡るアニメーションで表現。白黒で締まったトーンに、日の丸の「紅色」を差すカラーリングは、日本のものづくりを世界へ届ける会社として技術にかける情熱や新しい市場を創出する前向きな姿勢を表現しており、同社の目指す姿であるグローバル・エッジ・トップの品格を印象付けました。

会社紹介や製品紹介の映像では、役者を起用したブランドムービーを制作しました。いままでの製品やイメージ映像だけでは表現しきれなかった「未来感」を表現するため、未来とサステナビリティを感じさせる若者をナビゲーターとして立たせることで、お客様だけでなく社員様にもこれからのFICTがつなげていく未来を訴求しました。

アウトプット
アウトプット
アウトプット
アウトプット
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