会議の席で、ただ聞いているだけだったり、試写で一言もしゃべらなかったり。勉強中のアシスタントの身であれば仕方ありませんが、なんのためにその人がいるのか分からないときがあります。お客様は、その何の役にも立っていない人の人件費まで払ってくれるほど優しくはありません。「こんなに大勢で来て無駄だなあ。その分料金下げてくれよ」と思っています。そのプロジェクトの中で一番の下っ端であっても、常に自分が主役であると思って、意志を持って、何事にも参加すること。

「電通鬼十則」のなかにこんな言葉があります。「周囲を引きずり回せ!引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地の開きができる。」まさにその通り。「常に自分が主役」。それを忘れずに。そのプロジェクトの一番のしたっぱであってもそれは同じです。この『場』を仕切っているのは「私」。そんな意識で仕事に取り組んでください。

 

■■■電通鬼十則   参考:「電通鬼十則」

・仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない。

・仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。

・大きな仕事と取組め!小さな仕事は己を小さくする。

・難しい仕事を狙え!そして成し遂げるところに進歩がある。

・取組んだら放すな!殺されても放すな!目的を完遂するまでは...

・周囲を引きずり回せ!引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地の開きができる。

・計画を持て!長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。

・自信を持て!自信が無いから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚みすらない。

・頭は常に全回転、八方に気を配って、一部の隙もあってはならぬ!サービスとはそのようなものだ。

・ 摩擦を怖れるな!摩擦は進歩の母、積極の肥料だ。でないと君は卑屈未練になる。