【株式会社アゲハ×株式会社揚羽 特別対談企画】前編
【株式会社アゲハ×株式会社揚羽 特別対談企画】前編
写真右:株式会社アゲハ 代表取締役社長 木下優子さん
写真左:株式会社揚羽 代表取締役社長 湊剛宏

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対談コンテンツ【前編】
・ アゲハ企業「あるある」?
・ これからのクリエイティブ業界の働き方について
・ 幸せについて
・「揚羽哲学」とは
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湊:
本日はお越しいただいて、ありがとうございます!
ひょんなところから御社を発見した時、正直かなり驚きました。
だって、同名というだけでなく、マーケティングをされている同業で、おまけにオフィスも近いんですもん!笑
僕から連絡があった時、正直どう思いましたか?

木下:
この度はご連絡をいただいて、本当にありがとうございます!
同名ということでここまで仲間意識を持っていただき社長自らお声をかけていただいたこと、びっくりしましたがとても嬉しかったです!笑

湊:
ありがとうございます。笑
調べてみると、全国には9社程「あげは」と付く企業があるようなんですよね。
実はその昔にも、「あげは」という名前の別の企業が都内にありまして…。
社名が同じで、お客様が間違われたりして、その企業にもご迷惑をかけてしまったという苦い思い出がありました。
御社のことはひょんなことから知ったのですが、もしかするとまたあの時のようにご迷惑をおかけしてしまうかも、と思って。
近かったし、同業でしたし、トラブルが起こる前に仲良くなっておこう、と。笑

木下:
え~そうだったんですね。笑 とても光栄です!

湊:
実際木下さんとお会いしてからは、何か面白いコラボレーションなんかが出来ればな、って思っています。

木下:
嬉しい限りです、本当に、ありがとうございます!!

>>> アゲハ企業「あるある」?

対談風景

湊:
突然ですけど「アゲハ」のドメイン、簡単につくれましたか?
うちのドメイン「.tv」なんですが、これ、どこのドメインか分かりますか?

木下:
いいえ、わかりません!どちらのドメインなんですか?

湊:
これ、ツバルっていう国のドメインなんです。
当時、ツバルは温暖化の影響で国が沈んでなくなる寸前だったようで、
ドメインを販売して、温暖化の原因であるアメリカとの裁判費用にあてようと
していました。
なんか、共感しちゃったんですよね。

木下:
へえ、そうだったんですね。どういうところに共感されたんですか?

湊:
もともと私は、小さな大名だった時期に大きな大名に打ち勝っていった織田信長に憧れていました。
織田信長の複数あった家紋の一つであった揚羽蝶に因んで、社名を付けたんです。
つまり、アメリカに立ち向かうツバルが、信長に見えたわけです。笑
御社のドメイン、なんでしたっけ?

木下:
私たちはageha-inc.jpです。inc.を付けたら、取得できました。笑

湊:
なるほど、そうでしたか!

木下:
あと、「アゲハ企業あるある」といえばですが、街中でアゲハ蝶のグッズを見つけたら、どうされていますか?

湊:
わたし昔、すごく買っていましたね。笑

木下:
やはりそうですよね!買っちゃいますよね。笑
便箋やメモ・・シールとか。笑
去年のハロウィンの仮装、アゲハ蝶でしたよ。笑

湊:
ほお!そんなの売ってるんですか?笑

木下:
はい。ネット販売していますよ。湊さんも、是非・・・。笑

湊:
私がそれしたらモンシロチョウになっちゃったりして・・・。笑
アゲハグッズ、結構見かけますよね~。

木下:
アゲハグッズ、私はギフトでいただくことがよくあります。
バースデーギフトで同僚から全身がアゲハ蝶で埋め尽くされたワンピース、いただきましたね。

湊:
メンズだとあまりないですが、確かに私も一着、揚羽蝶だらけの洋服、持ってます。笑
アゲハあるあるですね。笑

>>> これからのクリエイティブ業界の働き方について

湊:
今、「多用な働き方を目指そう」という動き、あるじゃないですか。
私もそれには大賛成で、特に今後はママの戦力化が大切と思っています。

対談風景

木下:
確かにおっしゃる通りだと思います。

湊:
17時であがる方、10時~15時で働く方など様々いて、
こういう方を受け入れられる企業になれないとダメですよね。
雰囲気作りも大事だと思います。
一方、バリバリ働きたい人に向かって、
「そんな働いちゃだめだ」というのも、どこか違う気がしていて…。
「働きたい」というのも、多様性の一つだと思うんです。

木下:
なるほど、確かにそうかもしれませんね。
弊社は、「ガールズマーケティング」の会社ですから、
「女性が長く働きやすい環境づくり」をとても重視しています。
例えば、「プロジェクト制」をとっています。
案件毎に、「この案件をやりたい方はいますか?」と手を挙げてもらうんです。
すると、仕事量の増減がしやすい。
例えば妊娠・育児・介護等、私生活で忙しい時期は、案件数を減らしています。

湊:
へえ~。
面白いね。でも、本当に忙しい時、
「Aさん、この案件を持ってくれない?」とか、そういうことにはならないのですか?

木下:
そこは調整次第ですね。
会社のニーズと個人のニーズとの丁度良い落としどころを探っています。
プロジェクト制にすることで、残業ができない人、
時間が少ない人でも第一線でクリエイティビティを発揮して働けるようにしていきたいと思っています。
女性の活用とは言っても、
結局女性の負担、とても大きいなあ、と思っていて。
育児、家事、介護までも女性が担うことが多くって、
女性の負担が重くなりがちな社会なんですよね。
でも、マーケティングでは、女性目線がすごく大事ですから
うまく活用していきたいですし、
私たちがリモートワークを推進しているのも、そういった理由なんですよね。

湊:
うんうん。大きい話になっちゃうけど、
今って核家族が根本問題だと思うんですよ。
かつてはご近所付き合いがあった。
でも今、そういう付き合いって、すごく減っているじゃないですか。
おじいちゃんやおばあちゃんが孫の面倒を見るのが本当に普通だったんですけど、
ひとりでこどものお母さんが子育てしてしまうのが現状です。
これを救うには、村社会に戻って、
地域のおじいちゃんやおばあちゃんにこどもを面倒見てもらうっていうのが
大事だと思うんですよね…。

木下:
すごい分かります。
実は、私も村構想がありました。
「現代版の村」を作りたいと思っていまして。
湊さんがおっしゃったことと本質的には一緒なんですが
私たちは「本当に豊かになったのか?」ということで、
地域のネットワークで助け合うっていうのが、
人の幸福にも繋がるんじゃないかと思っています。
あと、自給自足にも関心ありますね。
一人で育てるのは大変ですけれど、
連携すれば豊かになることが色々あるなあ、と
思っています。

湊:
うんうん、なるほど。僕ら思想、似てますね。笑
社会の役に立ちたいという人もいますよね。
おじいちゃんおばあちゃんだったら
お父さん、おかあさんの代わりに子どもを迎えにいく、みたいな・・・。
家庭菜園とかも、いいですよね。
中央区に住んでいるのであまり畑がないのですが、あまりにそういうのがないって駄目だよね。
カヤックさんが「鎌倉資本主義」を提唱しているけど、そういうのがどんな場所でもおこると良いよね。
東京一極集中でなくなるのは、良いと思うな。

>>> 幸せについて

湊:
そういえば最近、幸せは「その人が属するコミュニティの数と質に比例する。」
と聞きました。

木下:
あ、私もそれ、聞きました!
色んな役割をもった方が幸福度が高まるらしいんですよね。

湊:
うん、俺も色んなコミュニティを作るのが好きなんだよね。
ラグビーだけでも、5コ入っていたり、「日本全国湊さんの会」を自ら立ち上げたり…。笑

木下:
え~~~!湊さんは、名前繋がりがお好きなんですね!笑

湊:
ははは、そうかも。
フェイスブックで「湊」と検索したら、200名も出てきたんです。
それで試しに全国の「湊さん」に友達申請したらなんと70名からOKがきたんです。笑
FBでグループ作って、やりとりしてます。
しかも一人は弊社でアルバイトをしたいっていって、、
今、働いてもらっています。
その方の本業はガラス作家なんですけど、「湊」が付く人は、何故だか芸術家が多い。笑

木下:
へえ~面白い。 確かに、コミュニティ、大切ですよねえ。
是非わたしたちも、何かやっていきましょうよ!
アイディアベースですが「CLUBアゲハ」(仮)
なんていかがですか?
新木場のクラブアゲハさんと掛け合わせて、あえて。笑
例えばバーで「次世代マーケティング」についてディスカッションして、
マーケターのネットワーキングやインプット、アウトプットを行う場として活用するなんて、どうですか?

対談風景

湊:
それとても面白いと思います!!
是非ともこれ、実現しましょう!
…では、話は戻りますが、
木下さんにとっての幸せって何だと思いますか?

木下:
私は、「貢献感」だと思っています。
例えば幼い頃、お母さんを喜ばせたいと思ってプレゼントを探しに出かけた時に感じたあのなんともいえない感覚ってあったじゃないですか。
まあ、私は、母のお誕生日に、菊の花を間違えて購入してしまった、という苦い経験がありますが。。。笑
仕事においても、お客様やユーザー様、仲間に対する「貢献感」を原動力として仕事をすることが、楽しく仕事をする秘訣だと思うんです。

湊:
なるほどなア。貢献感かあ、最近あまり貢献していないなあ。

木下:
弊社は、SNSを活用してブランドを愛し続けてくれる本当のファンを増やす「愛されマーケティング」を推進していますが、
まさに「貢献感を原動力としたマーケティング」と言ったりもしていますね。
例えば、ユーザー様のコメントに対して、心を込めて返信するとか、
貢献って、誰もが出来るというのが良いですよね。

>>> 「揚羽哲学」とは

湊:
哲学、とまでいって良いか分かりませんが、うちは「ハイブリッド」を大事にしていますね。
これはつまり、なんでも良いので、2つ以上の特技を持つと、独自のポジションが出来るということなんです。
クリエイターは、あまりビジネスに関心がなかったりお金が嫌いだったりするし、
営業はお金勘定は出来るが、クリエイティブに関心がない、ってよくあるじゃないですか。
でも揚羽では、ビジネスとクリエイティブ両方のハイブリッドであろう、ということが弊社の方針なんですよね。
これを象徴する言葉として、クリエイティブ&リサーチという標語があるですが、これもクリエイティブという強みだけでなく、データ分析も強みであるということを示してるんです。

木下:
素敵ですね。
弊社は
「貢献感を原動力とした愛されマーケティング」
「女性が働きやすい職場づくり」
でしょうか。
あとは、自己肯定感が大事だなって思いますね。
結局、自分で自分を認められなければ、ハッピーでないんですよね。
人のことも本当の意味で認められないというか。
その意味でも、日々「貢献感」を積み重ねていると、自己肯定感にも繋がるのかなと。

湊:
なるほど、すばらしいですね。
あとは、弊社では「ほめる達人検定」を全員が受験しています。笑

木下:
なんでしょうか、それは!
皆さんほめ上手なんですか?
すごい。笑
対談風景

湊:
そうなんですよ。
ほめることと業績がすごく密接で関連があるっていうやつなんですよ。
尊敬する先輩社長に進められて、役員、マネージャー、全社員。
新入社員もいっています。
良いところを見つけほめる。これが良いんですよね。
それが良い結果につながるんです。

木下:
それすばらしいですね。
仕事って、ダメ出しが中心になってしまう傾向がある思うんですが、
弱みを矯正するより、強みを伸ばすほうが良いですよね。

湊:
ありがとうございます。その通りなんですよね。
ほめる達人検定によると、ダメ出しをする場合は、頭ごなしに否定するのではなく
「なるほど、そうきたか!」「うーん、おしい!」とか言わないとならないんですよね。笑
これは、なかなかとっさには出てこなかったりするんですよ。
3つ褒めて1か所指摘する、だとかも、難しいんです。
要は、注意深く人を観察するのが大事なんですよね。

【後編へ続く】