「君は今まで、親の体を洗ったことがあるかな。」
青年が入社試験で社長から、こんな質問を受けました。
「いいえ。一度もありません。」と答えると、
社長は「君、すまないが明日この時間にここに来てくれないか。
それまでに、親の体を洗ってきてほしいのだが、出来るか?」
「はい、なんでもないことです。」と答えて青年は家に帰った。
父親は、彼が幼い時に亡くなり、母親は一人で必死に働いて子供を大学まで出させたのです。
帰宅した母親に事情を話し、「足を洗うよ」と言いました。
「そんなら洗ってもらおうか」と母親は腰をおろした。
彼は母親の足を握った。
握った後、そのまま両手で母親の足にすがりつき、声をあげて泣いてしまったのです。
「お母さんの足が、こんなに硬くなっている。棒のようになっている。
学生時代に毎月送ってもらっていたお金を当たり前のように使っていたが、
これほど苦労をかけていたとは。」
これは学校では教えてもらえなかったものでした。
揚羽の社員、そして、これから入社する社員は、少し照れくさいかもしれ
ないけど、一度親御さんの足を洗ってみてください。
きっと心の中で何か変化が起こるのではないかな。