先日、リクルート出身で大手人材コンサルティング会社を創業された先輩の、
経営者向け勉強会に出てきました。
先輩は当時リクルートで採用の仕事をしており、
当時大人気だった大手企業の人事の方と一緒に
「入社後に活躍している人に共通した因子は何か?」を分析したそうです。
その結果分かったのが、2社ともにその因子は、
大学や偏差値ではなく、体育会の主将でもなく、
コネかどうかも関係なく、適性検査の結果も全く関係なかった。
唯一の因子は、「新人の時に、良い上司の下についたかどうか」だそうです。
良い上司は、抜群に業績が高いというよりも、
いつも目を輝かせて「俺たちの仕事の意義ってさ!」と語れる人。だそうです。
だから、配属はいろんなところにばらさずに、
良い上司がいたらその人の元に集団で置いた方が良い。とのこと。
「うちにもそういう良い上司がいて、
そいつの下に配属になったメンバーは大活躍しているんだよ。」
ということでした。
そして、後日、その人材コンサルティング会社の社員に詳しくお話を伺い、
以下の情報を入手しました。
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「その良い上司」の元からは沢山の人材が輩出され、
あまり会社を退職しないで活躍している。
「その良い上司」は、事業や仕事の意義を語ること、
メンバーを全人格的に尊重する。(=決してメンバーを機能として考えない)
その良い上司は
『自分よりもメンバーの方が優秀だ。メンバーがもしも育たなかったり、
途中で辞めてしまったりしたら、それは自分の責任だ』
と言っている。
その上司の元で育ったメンバーは、
新人時代に当時の上司から学んだことを自身の今のメンバーに伝承している。
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とのことでした。
なかなか真似できませんね。
ただし、こういう人材は組織の中にきっといるはずです。
(下町ロケットの吉川晃司演ずる財前部長のような)
でも、世渡りが上手かったり、
生き馬の目を抜くタイプ(下町ロケットの神田正輝演ずる的場役員のような)ではないので、
出世のチャンスを逃しているかもしれません。
(出世してる人ももちろんいると思います。財前部長も帝国重工の部長ですしねww)
的場役員だけでなく、こういう財前部長のような人材こそ、
組織に必要な人材なのではないでしょうか。
弊社のマネージャーが、こんな財前部長のような人材に育ってくれることを願っています。
きっと大丈夫です。