ゼロからはじめる❛インナーブランディング❜


インナーブランディング研究室の新米研究員であるはたのくんが、インナーブランディングを勉強するために各分野の第一人者の方へインタビューしていきます!

今回は、「インナーブランディング」をテーマにして、AGC株式会社 広報・IR部 高橋さん、下江さん、松尾さんにお話しを伺います。

2017年9月に迎えた創立110周年をキッカケに実施された施策についてインタビューさせていただきました!

なぜ「インナーブランディング」が始まったんですか?


はたの
本日はよろしくお願いいたします!電車広告やテレビCMなど、AGCさんのことを見かけない日は無いというくらい現在広報活動に力を入れていらっしゃいますよね。そんななか、皆さんはどのような役割を担っていらっしゃるんでしょうか?
高橋
グループの情報や社長のメッセージを、どのようにグループメンバーに伝えていくのかを企画、運営しています。
はたの
今までにもこのようなチームはあったんですか?
高橋
インターナルコミュニケーションを担うチーム自体は、以前からありました。ただ、創立110周年を迎えるにあたり、社員向けの施策を検討する部門横断的なプロジェクトチームが立ち上がったんです。
はたの
そうだったんですね!なぜそのようなチームができたのでしょうか?
高橋
社長(2019年1月現在)の島村の想いが背景にあります。
社長に就任当時(2015年1月)、業績は下降傾向にあり、現場も経営陣も「失敗したくない・させたくない」という雰囲気でした。
はたの
そのような状況でのご就任だったのですね。。
高橋
島村は「原点」に戻って組織風土を変えていきたいと考えていました。私たちの「原点」とは、弊社の創業者である岩崎俊彌の創業の精神「易きになじまず難きにつく」、つまり「チャレンジ精神」です。
はたの
そうした状況のなか、チームが発足したんですね。
高橋
はい。下江さんは活動当初からのメンバーでしたよね?
下江
活動は「チャレンジしていく風土の醸成」と「組織を越えての総合力向上(=One Team)」の2つを目的にしていました。これを実現するための施策について、プロジェクトチームのメンバーで議論を重ねました。
はたの
どんなことをお話しされたんですか?
下江
「そもそも一人ひとりが考える「One Team」の定義に違いがあるんじゃないか」というところから話しました。そして、それぞれで行われている「One Team」な取組を、「見える化」することが大事だと、「テレビ局」の企画ができたのです。また、運動会など一過性のイベントではなく、1年かけてじっくりと人の心に灯をともし続ける企画にしたい、という想いもありました。
はたの
企画側の想い、とても大切ですよね。
下江
企画が固まっていく中で、高橋さんと松尾さんもチームに加わったんです。

初の試みをどのように推進したんですか?


はたの
企画は決定したものの、会社としては初の試みだったんですよね?推進していくのは難しかったのではないですか?
高橋
とても難しかったですね。。ですが、社員たちに伝えようとしている「チャレンジングな風土」をまさに自分たちが前例の無い施策として体現しなければならなかったので、「とにかく行動しよう!」という気持ちで取り組みました。
はたの
ファーストペンギンとしての重圧を感じます。。
高橋
テレビ局をスタートするにしても、「どうすれば見てもらえるか」を検討する必要がありました。AGCと言えば「真面目」「お堅い」といったイメージで、いつもと同じようにメッセージを伝えても、社員には見てもらえません。
下江
その時に思いついたのが、「社長をキャラクターにしちゃおう!」ということでした。
はたの
・・・!!島村社長をですか!?
松尾
そうです(笑) 社長はカピバラに似ているという噂(出所:会長)を耳にし、、カピバラをモチーフにしてキャラクターにしちゃいました。それが『シマパラさん』です!

はたの
とても似ていますね!(と、言っていいんでしょうか・・)ですが、よく島村社長もお許しになりましたね。
下江
本人には内緒で進めまして、秘書の方とすり合わせて完成させました。実際に完成したキャラクターを社長に見てもらったとき、笑ってもらえたことが嬉しかったですね。
はたの
オフィシャルな経営メッセージをあえて崩して伝えるという斬新な施策が、社員さんにも受け取ってもらいやすくなるコツだったんですね!

どんなことを実施したんですか?


はたの
メッセージを伝えるキャラクターも決まり、ここから具体的な施策がスタートしていったと思うのですが、どのようなことを始めていったのでしょうか?
松尾
先ほどの『シマパラさん』が社内でとても好評でしたので、「せっかくだから全社員が自分のキャラクターを作り、実現したい『夢』を提示しグループメンバーが共有できる場を作ろう」ということで『Aキャラメーカー』を作りました。

はたの
いろんなキャラクターがいますね!こちらは、どのような目的があったんですか?
松尾
キャラを作ることで、「自分の夢を語る」ハードルを下げる目的がありました。また、キャラクターを作るときに「趣味」や「夢」などパーソナルな情報も設定できるので、自分と共通していることがある社員を見つけることができるんです。
はたの
グループ全体で5万人を超える御社では、普段会える社員さんは限られているので、同じ会社の仲間を知る手段としてとても良いですね!
松尾
はい。皆それぞれ好きなキャラクターを作成していて、最終的に1300人ほどのキャラクターができました。個人的には、普段ビシッとスーツを着たとても真面目な社員さんが、かわいいキャラクターを作っているのを見たときに、とても嬉しかったです!
はたの
シマパラさんと社員さんが一緒に並んでいるのも好印象ですね!他にも実施されたことはありますか?
下江
私は、社員参加型のインターネットテレビ局『CH11O(チャンネルイチイチオー)』の番組制作や運営に携わりました。

はたの
「11O」というのは、何か意味があるんですか?
下江
「オンリーワン(1)をつないで、ナンバーワン(1)の輪(0)をつくる」創立110周年を迎え、更なる一体感(OneTeam)向上を目指す、という思いを込めました。番組への出演や視聴を通して、夢に向かって挑戦するきっかけをつくれるような構成や内容にしました。中でも人気番組なのが『シマパラさんのOne Teamな夢かなえたろか』です。

はたの
す、すごく面白そう・・!
下江
全国の工場に行き、たくさんの社員に「夢」を聞いて回ります。そして、たくさん聞いた「夢」の中から幾つかの夢を実際に叶えちゃおう!という趣旨の番組です。
はたの
素晴らしい企画ですね!今までに叶えた夢はどんなものがあったんですか?
下江
例えば、「入社10年目の社員で集まりたい」という夢がありました。新卒・中途関わらず入社10年目を迎える社員を全国から集めてイベントを開催しました。東京だけではなく全国各地、また海外拠点でもそれぞれで集まってもらい中継をして、普段会えない社員同士での交流の場となりました。もちろん、このイベント自体も映像化して、CH11O特設サイト内で配信しています。
はたの
こうしたイベントを見て、他の社員さんも「自分も叶えてほしい!」と前向きになってもらえそうですね!
下江
そうなんです!そこからさらに色々な夢が出てきて、その派生として開催することになったのが、AGC史上初かつ最大のイベントである『Aフェス』でした。

はたの
その『Aフェス』とは、どんなイベントだったんでしょうか?
高橋
番組で多くのメンバーが挙げた「夢」を叶える企画であるとともに、旭硝子株式会社からAGC株式会社への社名変更を経て名実ともにAGCグループ一体となるイベントにしたいと思いました。目標として3つ設定しています。
1.グループメンバーが「AGCで働いていてよかった!」という気持ちを共有し、AGCグループへの帰属感、一体感(One Team)を感じる
2.組織風土が、自ら動き、積極的にチャレンジするムードになる
3.グループメンバーの家族が、AGCグループで働く家族を応援する
はたの
開催にあたって、工夫したことはありますか?
高橋
例えば、サポートメンバーを公募して企画を一緒に考えたり、プレイベントを実施して当日参加できない社員も巻き込んだり、『AGC Park』というAGCの歴史・製品・技術を楽しく体感して学べるブースを設けました。

はたの
開催前から当日の運営まで、とても趣向の凝らされたイベントだったんですね!
高橋
当日は社長の島村も参加し、終始グループメンバーやご家族と写真を撮っておりました(笑) とても近い距離感だったこともあり、風通しの良さを感じてもらえましたね。

これから挑戦していきたいことは何ですか?


はたの
ビッグイベントである『Aフェス』も終えたところですが、これから更に挑戦していきたいことはありますか?
高橋
これまでの活動は「インナーブランディング」の土台づくりの段階でしたので、「なんでもいいから自分の夢を発言し、一歩踏み出すキッカケづくり」を目的にしていました。ですがこれからは次のステップとして「AGCではどんなことをしたいか」という目線で言動してもらえるように普及していきたいと思っています。そして、これからは社名変更とともに策定した「Your Dreams, Our Challenge」がキーワードになっていきます。
松尾
あと、今までは国内に絞っていたので、海外にも拡げた施策をしていきたいです。各地域・拠点ごとに合ったやり方があると思いますので、それを実施できたらいいなと思います。
はたの
まだまだ未来のある活動ですね。ちなみに、これまでの活動を通じて気づかれたことはありましたか?
下江
ゼロからのスタートでしたので「熱い想いを持った人」の存在は大きかったと思います。その人が火種をつくり、それをチームメンバーに共有することで、理想のイメージを具体的に共有できていたことが良かったと思います。
高橋
どうしたら興味を持つか、どうしたら一歩踏み出そうと考えるか、受け手の気持ちをメンバーで徹底的に話し合えたのも良い経験でした。インターナルコミュニケーションは、本当に皆が望んでいることだろうかという不安が常に付きまといますが、だからこそ、時には受け手のフィードバックを得ながら、徹底的に考え抜く姿勢が大切だと感じました。
はたの
最後に、皆さまの「夢」をお聞かせください!
高橋
私は、一人でも多くの社員にAGCで働くことに誇りをもってもらいたいです!そのためにこれからの活動も精一杯頑張っていきたいです。
下江
社内外でAGCのファンを増やしていきたいです。従業員に向けた活動は、最終的には社外にも発信されることだと思っています。
松尾
小さなことでもいいので、AGCに興味をもってもらうキッカケを作っていきたいです。ファンになってもらうためのステップとして、ちょっとしたキッカケを社内外に発信していきたいと思います。
はたの
本日は素敵なお話をありがとうございました!社名変更に伴い、社外広報だけでなく社内のブランディングにも目を向けられた活動はとても勉強になる内容でした。

WRITER

はたの たかし

インナーブランディング研究室
研究員

はたの たかし

大学の授業の一環で、インナーブランディングに出会い独学で勉強をし始めました。本格的に研究したいと思い、大学院進学を検討していた頃に揚羽と出会いました。揚羽で行われているインナーブランディングに可能性を感じ、揚羽でファーストキャリアを歩むことを決意し、2018年4月に新卒で揚羽に入社しました。7月からインナーブランディング研究室の研究員として配属され、今は新米研究員として、日々研究に勤しんでおります。

大学の授業の一環で、インナーブランディングに出会い独学で勉強をし始めました。本格的に研究したいと思い、大学院進学を検討していた頃に揚羽と出会いました。揚羽で行われているインナーブランディングに可能性を感じ、揚羽でファーストキャリアを歩むことを決意し、2018年4月に新卒で揚羽に入社しました。7月からインナーブランディング研究室の研究員として配属され、今は新米研究員として、日々研究に勤しんでおります。